これほど、一般に知られていない名経営者も・・・Σ(・□・;)
いや、知っている方にとっては、「知らない人なんているの?」というレベルかもしれません。
それほど、凄い方なのですが、没後30年あまり、その世間的認知度?は、あまり変わらないようですね・・・
はい、世界のホンダは、この方なくしてはあり得なかった、藤沢武夫さんです。
世に名経営者と誉れ高い人物はたくさんいらっしゃいます。
松下幸之助翁、稲盛和夫さん、本田宗一郎さん・・・
名コンビと言えば、井深大さん&盛田昭夫さんが有名ですよね。
しかしながら、本田宗一郎さん&藤沢武夫さんも、日本経営史に残る名コンビというか、前述のお二人以上に、頭抜けた二人三脚ぶりではないかと存じます。
そんな藤沢武夫さんが、執筆された珠玉の名著が、こちらの1冊。
偉そうに宣いながら、小生、コチラの書縁は14年前だったようです(;^ω^)
https://cherrychan.exblog.jp/6637023/
一読して、
技術開発・カリスマ性は、本田宗一郎さん
経営実務・営業センスは、藤沢武夫さん
という、お二人の役割分担の明確さが理解できます。
今回は、藤沢武夫さんのメッセージを、文庫本から抜粋してみましょう。
人と人との間を結びつける条件は、まず信頼であり、いたわり合いであると思います。その基本は家庭にあるんですね・・・・・・
帰りのお客さんの顔を見て商売をしろ、つまらなそうな顔をして帰ったら、もう二度と来ない。それが商売の鉄則だ・・・・・・
どんな場合にもバランスをとっていかないとつまずく・・・・・・
企業には良いことも悪いこともあるのだから、禍を転じて福とする、その橋を見つけ出すことが経営者の仕事なのだと思っています。
シンプルにすれば、経営者も忙しくしないですむ。そのためには、とにかく一度決めたら、それを貫くことです・・・・・・
この文庫本のあとがきは、1986年10月に認められているのですが、その中のフレーズは印象的です。
私は実に幸福な経営者でありましたが、その当時と現在とでは、経営環境もより厳しくなっています。このような深刻な状態は、おそらく初めての経験で、今後何が起こるか分かりません・・・・・・
そういえば、数か月前、あの超ポジティブ経営者、日本電産の永守重信会長が、
「長い経営の経験の中で、12月は見たことがない落ち込みがあった。尋常ではないこの変化を甘く見てはいけない」
と語られていました。
改元という大きな社会変化も近づいておりますが、バブル崩壊、リーマンショックに匹敵する事業環境の変化に備えてくことが必要なのかもしれません。
そして、藤沢武夫さんから全ての経営者に問うべきメッセージ、コチラの言葉に集約されているようです。
採算に合うか合わないかということより、いちばん大事なことは、自分たちは何をしてきたかということ・・・・・・
まさに、『経営に終わりはない』。
そして、『経営の道は果てしなく遠い』。
機会あるごとに読み返したい、名著ですね。
今回もお役に立てれば幸いです。
ではでは。
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