秋場所も中日が終わり、賜杯をめぐる争いが、佳境に入りつつありますね。
大関復活にかける貴景勝、カド番で迎えた栃ノ心、帰化して間もない白鵬の活躍等、上位陣だけ眺めても、話題が満載です。
その白鵬関は、初日に敗れて、早々に休場してしまいましたが、体をしっかり整えて、可能な限り長く横綱を務めていただきたいものです。
さて、その昔、「巨人、大鵬、卵焼き」という、子どもに人気のある代名詞として、流行ったフレーズがありましたが、その大鵬含め、角界(相撲界)でも、別格と思われる存在が、本日著書をご紹介する3人の横綱です。
「白鵬、大鵬、双葉山」
先ずは、幕内優勝回数42回という金字塔を誇る、現役横綱、白鵬関です。
『相撲よ!』 白鵬翔 著 角川書店
帯に「緊急出版」とありますが、ある意味、大変ツラいタイミングで著された1冊です。
☆賜杯が授与されず、TV中継もないという、大相撲存続の危機を迎えていた頃でしたから・・・
9年前の著書ですが、それにしても改めて息の長い力士だと、思い知らされます。
12年以上綱を張っているわけですから、何をかを・・・m(__)m
その後、白鵬関は4年ほど前に『勝ち抜く力』を出版されます。
小生は未読なのですが、黒歴史が展開される中、角界を支え続け、大横綱に成長する道程が詳細に描かれていることを想像するだけでも、興味が湧いてきますね。
私的に、角界の最大の功労者という認識は変わることはありません。
続いては、長らく、塗り替えられることはないと思われていた幕内優勝回数32回が輝く、大鵬関です。
『一流とは何か 大鵬(納谷幸喜)著 KKロングセラーズ』
私的に、最も厳しい横綱という印象を持っていますが、1971年5月に引退ということで、残念ながら現役時代の雄姿を拝見した記憶はありません。
しかしながら、コチラの著書から、その努力の偉大さが伝わってきます。
荒稽古に培われたチカラ、隔世の感を覚えてしまうほど、凄まじい世界ですね。
心が動けば、体が動く!
実践読書術にも通じる考えと、得心することができました。
そして、最後は、白鵬関の優勝回数と同様、破られないであろう記録、69連勝を打ち立てた双葉山関です。
ただ、この記録、15日制、年6場所、年90取組という現在のシステムとは、単純に比較できません。
69連勝は、1936年春場所7日目から1939年春場所3日目まで、なんと3年間をかけて達成された記録なのです。
そんな時代ですから、優勝回数12回という記録も、戦後とは単純に比較できませんよね。
そういう意味で、伝説の力士とも言えますが、白鵬関は、わずかに残る双葉山関の取り組み動画を熱心に研究していたというエピソードもあり、神格化されている存在なのでしょう。
双葉山関に関しては、小生の母が生まれる前の話ですので、その雄姿はリアルタイムで知る由もありませんが、私的に、大好きなのは、
イマダ モッケイタリエズ フタバ
という安岡先生に届けられた電報のエピソード。
もちろん、こちらの著書にも紹介されています(p164-p176)ので、ご興味ある方は是非手に取ってみてください!
『横綱の品格』 双葉山(時津風定次)著 ベースボールマガジン社
ちなみに序文は、大鵬関です(^_-)-☆
そして、3人の横綱からの学びは、
心技体を鍛えることの大切さ
礼に始まり礼に終わるという姿勢
感謝力、謙虚さ、集中力
という、当たり前と言えば、当たり前の内容。
超一流は、その当たり前をやり抜く力が半端ないようですね。
それにしても、鶴竜関も昨日から休場で、横綱不在。
考えてみれば、両横綱とも34歳ですから、角界には、若くて強い横綱の誕生が待ち焦がれますね。
朝乃山関あたりに期待をしてみましょうか!
今回もお役に立てれば幸いです。
ではでは。
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