もうこの本に出会って15年になるんですね。
著者の村上教授は、ご存知の方もたくさんいると思いますが、筑波大学の名誉教授で、高血圧の黒幕酵素・レニンの遺伝子解読に世界ではじめて成功された方です。
(詳しくは、wiki で)
生命科学の最先端にいる方が、何か分からないけども確かに存在する偉大な何か・・・を「サムシンググレイト」と表現していることに、当時、とても理屈っぽかった僕は、ある意味で衝撃を受けました。
ノーベル物理学賞を受賞された江崎玲於奈博士も、科学の理論的な面を「デイサイエンス」と言い、感性的な面を「ナイトサイエンス」というと、おっしゃってます。
さらには、あのアインシュタインは「わたしは神の考えを知りたい」と言い、神様が創ったものを科学的に解明すると行っていたそうです。
まさに、目に見えないモノを見ようとする、その姿勢に感銘を覚えました。
私たちは、目に見えるモノを「事実」として捉えてしまいます。その結果、目に見えるようカタチにしてくれた人(企業など)から、商品やサービスを提供してもらうことになります。消費者側になってしまいます。
私は経営者として、常に新しいビジネスを創造しなければならいので、目に見えないモノを、目に見えるカタチにしなければならいのだと、この本を読んで強く意識するようになりました。
電波は目に見えない。
風呂やプールで感じる水圧も目に見えない。
でも、そこにあることを信じた人が、テレビや携帯電話というカタチにして提供している。または、水圧を感じ、それを見つめた人がダムを造り発電して電力を供給している。
これらは全て、ナイトサイエンス からはじまっている。
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