装いも新たな投稿第二弾は、大好きなジャズのお話です
振り返ると、ジャズという音楽と向き合って45年ほど経ちますね
聴き始めた頃は、油井正一さんや寺島靖国さんのガイド本を頼りに、レンタルCDショップで、毎週のように借りては、せっせせっせとカセットテープにダビングして、ウォークマンで貪るように聴き続けていました
※四半世紀ほど前、すべて処分してしまいましたが、ジャズだけで500本くらいはあったかも(白髪三千ということで・・・笑笑)
そんな初心者の頃、心を鷲掴みにされたのが、本日ご紹介する「ブラウニー」こと、クリフォード・ブラウンです
その本日、10月30日は彼の生誕記念日(1930年)にもあたります
今回、手持ちの音源を確認すると、CDで10タイトル(内1タイトルは3枚組)ありましたが、40年以上を振り返ると、その時々でお気に入りの作品は異なるようです
とにかく、名演名盤だらけというブラウニーの音源
3タイトルくらいに絞ってみたいところですが、とてもできそうにありません
特に、マックス・ローチとのクインテット編成は、珠玉の作品ばかりです
なので、かなり変則ですが、ローチとの作品は別格本山扱いとして、今回はリーダー作を1つ、サイドメン作を2つ、ご紹介してみます
※とかなんとか綴りながら、BGMはローチとのクインテットを聴いていますが・・・笑笑
1.『Clifford Brown The Complete Paris Sessions の3枚目』
3枚組というのはコチラのタイトル。購入したのは20代半ばだったと想います
そして何故、その3枚目を筆頭に持ってきたかというと、そこにブラウニー生涯唯一のワンホーンカルテットが収録されているのです
6曲テイク違いを含めると、13種の演奏が収録されていますが、コレが感涙の名演中の名演
1953年10月の収録ですから、69年前のブラウニーの姿ですね
ジャズファンでも、未聴の方が少なくないかもしれませんが、機会があれば是非とも向き合っていただきたい作品ですね
ちなみに、パリでの演奏というのは、当時ライオネル・ハンプトン楽団の一員として訪欧中で、ハンプトンのアルバイト禁止令の眼を盗んで夜中にこっそり抜け出して録音したという、なんとも人間味あふれるエピソードも残っています
2.『A Night at Birdland / Art Blakey バードランドの夜』
※画像は、「ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログ」さんから転載させていただきました
泣く子も黙るといえば、コチラの作品でしょう
ブラウニーの名演というより、ジャズ史に燦然と光る金字塔とも言える代物です
リーダーは、もちろん御大アート・ブレイキーですが、その後のジャズ・メッセンジャーズの原型とも想えるコチラのCD2枚組は圧巻です
そしてコチラの作品の音楽監督的役割は、ピアノのホレス・シルヴァー
ちなみに、ジャズ・メッセンジャーズの最初のスタジオ録音は、1956年の『ホレス・シルヴァー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ』ですから、バンド発足当初は御大にも相当な影響を与えていたと想われます
おっと、本日はブラウニーが主役です
コチラの作品では、その音楽監督の下で、縦横無尽、三面六臂、自由自在に吹きまくります
ジャズは知っているけど、深く聴いたことが無いという方には、超オススメです
カミングアウトすると、小生は、現在サブスクで愉しんでいます・・・苦笑
3.『Helen Merrill ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』
「ニューヨークのため息」と称される歌姫は、本日現在、満93歳でご健在です
録音は1954年、彼女にとって初のスタジオ作品が、ジャズ・ヴォーカル史に輝き続ける名盤として令和の御代でも(特に日本での人気が高いような気がします)君臨しています
私的に想い入れが深いのは2曲目の『ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ You’d be so nice to come home to』
四半世紀ほど前、錦のピアノバーで客が引けた後、懇意にしていたオーナーの演奏で、何度も歌っていたのは、若気の至りですね
おっと、またもや脱線ですが、それだけ一心同体的に自身に入り込んでいた作品とも言えます
ちなみに、いまだに曲の邦題を『帰ってくれたらうれしいわ』としている記事も見かけますが、日本に紹介されたタイミングで、かの巨泉さんが誤訳をしたものが流布したという都市伝説が残っています
英文的には、“あなたの元へ帰っていけたら、どんなに素敵なことでしょう“という意味ですので、主客転倒、意味は真逆のようですね
いやいや、これまた脱線ですが、ジャズってこういうエピソードに事欠かないのも、面白みの一つだと感じています
はい、もちろん、ブラウニーのバッキングも秀逸で、ハスキーボイスと突き抜けるようなトランペットの響きは、無人島モノと言わせていただきましょう
そんなブラウニーの作品を聴きながら綴っていると、こんな本が読みたくなりました
『ここを聴け! JAZZ 最高の愉しみ方 名曲名演の聴きどころ』 寺島靖国 著 王様文庫
ブラウニーの作品は65頁にコチラが紹介されていますね(もちろん名盤です)
著者の作品は、ずいぶん前にコチラでも紹介していましたので、併せてどうぞ
https://books.view.cafe/liberal/388/
※自身のモンク開眼が5年前だったことが分かりますね・・・大笑
今回も一人でも多くの方が、共感していただけると、嬉しいです
それでは、またね!
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