「名古屋界隈の書店からすべて消えた」
「初版単行本の出版社はしばらくモデルとなった企業からの広告を止められた」
「自動車業界に近いある経営者が“99%事実”と言った」
本日ご紹介する文庫本の解説に、これらの噂話?が掲載されています
その本日、12月8日はジョン・レノンの命日です
学生時代、彼の作品は本当によく聴き込みました
凶弾に倒れたのは1980年のことですから、もう41年も経つのですね
そこから遡ること39年、80年前の本日は日米開戦の日
1941年12月8日午前3時19分(現地時間では12月7日午前7時49分)に起こった真珠湾攻撃により日本の運命が決してしまいました・・・
その運命とは、敗戦を経ての対米従属
そして、今、日本経済界の未来を委ねるともいえる判断ならびに状況を、限りなくノンフィクションに近いスタイルで描いたのが本日ご紹介する作品です
その経済界の舞台は、自動車産業
GDPの10%を占めるともいわれる日本の基幹産業です
その基幹産業のコア技術は、
ガソリン ⇒ ハイブリッド ⇒ 水素 ⇒ EV
とシフトしています
リアルの自動車産業さながら、「野望篇」では水素に注力する段階で物語を閉じていましたが、「逆襲篇」ではEVで世界的成功を収めた姿で物語はソフトランディングします
実際のところはどうなのでしょうか
それにしても描き方がエグイです
「野望篇」では、美人局に引っかかりヤクザの事務所に連れ込まれた御曹司(現社長)を救出する印象的なシーンで幕が開き、読み手はグッと掴まれてしまいます
救出したのは、左遷経験を持つ後のサラリーマン名経営者(3代前の社長)
某社を世界的企業にまで押し上げた功績は讃えられてしかるべきはずが、持ち株会社設立の野望が側近から漏れ、御曹司(現社長)はじめ一族からから疎まれ、不遇の晩年を過ごすことになってしまったというのは、実話とも想える展開です
一方で「逆襲篇」では、中小企業の技術魂が日本EV車の成功へつながるという、某社(御曹司・現社長)に対するエールとも受け取ることができるようなストーリーに仕立てられています
その成功譚は未来予想を込めての展開で、小説通りなら2022年度初旬には某社から素晴らしい性能の量産EV車が販売され、世界のシェアを握るほどの快進撃という姿で描かれています
現実の世界でも、小生の耳にでさえ、月産数千台の計画で2022年度から生産がスタートするという噂も届いたりしています
その信ぴょう性は定かではありませんが・・・
それにしても、実在の人物と結びついてしまうところが凄いです
御曹司(現社長)との入浴シーンが艶めかしい元レースクイーンで愛人と思しき女性(故人です)は、ほぼ該当者が分かってしまいます
この後、小説通り、御曹司の現社長は、今から約1年後に退任発表をされるのでしょうか
そして、先月のこと、「逆襲篇」文庫本と同じ版元の週刊誌誌上で、先日より続編と想われる連載がスタートしました
そのタイトルは「暗雲篇」
「逆襲篇」は2022年12月の章で終わっていますが、今回の続編「暗雲篇」は、時間をさかのぼり、まさに2021年の夏の出来事を少し遅れて描いています
あの不正車検の内部告発事件です
その内容も、これまた実話ではと想わせるエグイ描き方です
尾張モーターズという最老舗ディーラーが、新興トヨトミムーブ北名古屋へ露骨な妨害工作が企てられているという生々しい話が実しやかに・・・驚
これらのディーラーさん、実物のモデルは地元名古屋エリア在住であれば、直ぐに思い浮かべることができますね
その「暗雲篇」ですが、3回ほどの連載で、幕が引かれてしまいました
出版社に圧力がかかったのか、それとも単行本出版に向けたプロモーション的な試みだったのか
本当のところは分かりません
何れにしても、自動車関連のものづくり中小企業経営者の皆さんには、「暗雲」が「竜巻」になってしまう前に、真摯にブランディングに取り組まないと本当に大変なことになってしまう警鐘とも受け止められる内容は、文庫本化の価値があるとも言えますね
日頃、小説はめったに読まない小生が一気読みしてしまったシリーズ
「事実は小説よりも奇なり」という表現通り、大変興味深く読み進めることができました(あくまでフィクショであると記されていますが)
そして、今回の経済戦争で某社(日本)は勝ち残ることが出来るのか!
今回もお役に立てれば幸いです
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