マーケティングの世界では王道ともいえる「STP」
S:セグメンテーション
T:ターゲティング
P:ポジショニング
の頭文字を採った戦略的フレームワークです
なかでも、小生が特に重要視しているのが「ポジショニング」
その「ポジショニング」という概念の起源は、諸説あるようです
そもそも、「STP」理論を提唱した、フィリップ・コトラー先生(御年90歳)
5フォース分析から「ポジショニング」を導き出すマイケル・ポーター先生(御年74歳)
そもそも、ランチェスター戦略が「ポジショニング」そのものではないのか?
なんて話もあるようです
学術的なことは明るくありませんし、あまり興味はありませんが、私的に「ポジショニング」といえば、コチラの名著を一番に連想します
『ポジショニング戦略[新版]』 アル・ライズ/ジャク・トラウト著 フィリップ・コトラー序文 川上純子訳
『フォーカス!』 アル・ライズ著 川上純子訳
海と月社
著者のアル・ライズさんは御年94歳
コトラー先生、ポーター先生のお二人よりも年長なのですね
そのコトラー先生が序文で、
「・・・これこそ、アル・ライズとジャック・トラウトが、今や古典ともいうべき本書『ポジショニング戦略』で展開した革命的コンセプトである。」
と見解を寄せられていますので、どうやら「ポジショニング」の起源は、本書にあると考えて間違いなさそうです
その『ポジショニング戦略』の初版が40年前、共著者のジャック・トラウトさんと「アドバタイジング・エイジ」誌に連載した「ポジショニング時代の到来」は1972年のことのようですので、ざっと50年前に提唱されていたのですね
そして、画像にもある通り、その後、出版された『フォーカス!』も名著『ポジショニング戦略』を補完する内容ともいえますので、今回は2冊まとめてご紹介させていただきます
・「穴を探せ」。穴を探してそこを埋める。自分で穴をつくりだす
・穴とはお客様の痛み
・最も重要なマーケティグ上の決断とは、「ネーミング」
・自分の能力よりも、他人があなたのために何をしてくれるかが、人生の成功を左右する
・経営者とは、「財務諸表を読みこなせるマーケター」
・シンプルなアイディアとメッセージ
・オリジナルのコンセプト
・「どう」受け取るのかに集中する
・商品ではなく、お客様の側から発想せよ
・お客様側からの発想とはコアバリュー
・自分のアイディアを跳ね返してくれる人物が不可欠
・言葉を有効活用する
・生き残れるのは、ポジショニングに優れた者だけ
・利益が上がるかどうか
・一番乗りできるか
・人生の秘訣はたったひとつ、あとのことはどうでもいい
・集中こそ成功のカギ
・「チャンス」にフォーカスする
・フォーカスはシンプルであれ
・ひとことで定義できる会社になれ
・新アイディアには新たな名前も必要
いやいや、箴言のオンパレードでキリがありませんね
ぶっちゃけ、実務でブランディング支援に取り組んでいる立場からすると目新しい内容ではないのですが、今回振り返ってみて、改めて、
自分の頭で考える大切さ
とにかくネーミングが大切
シンプルに集中することが大切
というマインドセットを得ることができました
そして、「ポジショニング」は、トレードオフ!
☆コチラの記事もご参考ください
https://books.view.cafe/business/204/
しかしながら、実は「ポジショニング」、「STP」フレームワークの中でも最も難易度が高いフレームワークと捉えています
それでも、「STP」の中でも最も重要なのです
だからこそ、学術的ではありませんが、実践マーケッターであるアル・ライズさんのアプローチに先ず向き合っていただきたい
そんな想いも込めて、紹介させていただきます
今回もお役に立てれば幸いです
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