本日は節分
明日は立春、暦の上では春に突入です
もちろん、まだしばらく冷え込みは続くと想われますが
その節分といえば「鬼はそと」
小生は節分豆を燗酒と合わせるのが好みです
ところで「鬼」というと、皆さん何を連想されるでしょうか
少しブームが落ち着いたと思われる「鬼滅」あたりですかね
鬼に金棒
鬼の首を取ったよう
鬼の目にも涙
鬼の居ぬ間に洗濯
鬼の霍乱
「鬼」という字を用いた、ことわざ、慣用句は他にもありそうです
そういえば、以前、コチラでもご紹介していたのは「電力の鬼」
https://books.view.cafe/business/752/
電力だけではなく、
「鬼の副長」 土方歳三
「丹波の赤鬼」 赤井直正
「キックの鬼」 沢村忠
このように「鬼」の異名をとった偉人も見受けられます
「電通鬼十則」なんてのもありましたね
世間では「鬼門」という概念もありますし
そういう小生は「鬼籍に入る」という言葉を多用したりしています
そのアプローチによって、定義そのものが異なると思われる「鬼」の姿
そんな「鬼」をいつもながらユニークな視点でまとめられているのがコチラのアイテム
『鬼とはなにか』 戸矢學 著 河出書房新社
本書によれば、神道の霊地が仏教に奪われる前から、「鬼」は「鬼」として存在していたことは間違いないようです
その「鬼」の扱いは、来訪神、マレビト等、日本人にとって恐れと同時に幸いをもたらす存在であり、祓うもの、祀るものだったにもかかわらず、現代社会では「鬼滅」として扱われていることが、小生的にはかなり残念ですね
※「鬼滅」は読んでも観てもいませんが・・・
縄文人にとって、鬼はかつて味方であり、時には庇護者でもあった
鬼を魔物・怪物にしたのはヤマト朝廷
元々の鬼は、福をもたらす「かみ」であった
私もあなたもいずれ「おに」になる
鬼なるものは、すべて人のうちにある
最大の怨霊神は蘇我入鹿
女が鬼になる時
ツノが生えることによって、女の怨念は際立つものとなった
能楽は、女性の恨みを鬼に化身させた、その犯人は世阿弥
誰もが、服従しない心を持ち合わせているのかもしれません
それが「おに」の心なのかしら
誤解を恐れず女は怖いと心の底から想いますが、だからこそ魅力的なのかもしれません
節分というタイミングで、こんな本を調達するのも一興かと
今回もお役に立てれば幸いです
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