2020年は、わが国最古の正史『日本書紀』編纂1300年という節目の年です。
節目といえば、7月1日。
西暦720年7月1日(養老4年5月21日)、舎人親王(とねりしんのう、天武天皇の皇子)らが『日本書紀』を完成させ、時の元正天皇(天武天皇の孫)に献上しました。
ちなみに、わが国最古の歴史書『古事記』が献上されたのは、西暦712年3月9日(和銅1年1月28日)。
太安万侶(おおのやすまろ)が編纂。時の天皇は、元正天皇の母、元明天皇でした。
※『古事記』関連については、2年前に紹介していましたね。
https://books.view.cafe/liberal/409/
ところが、コロナ禍の影響もあるのでしょうか、8年前の『古事記』編纂1300年の盛り上がりとは大違い。
関連書籍の出版も、数えるほどという状況です。
そういう小生も、タイトルに「日本書紀」というキーワードが認められる手持ちのアイテムは、10冊程度という体たらく・・・(;´・ω・)
語るには、まだまだインプットが足りないのを承知のうえで、進めてみます。
編纂を命じたのは天武天皇。
その『日本書記』の内容は、天地開闢にはじまる神話から初代神武天皇の即位を経て、第41代持統天皇までの足跡を記し、そのボリュームは全30巻(+系図1巻)にわたります。
舎人親王は、約39年かけて仕上げました。
では、その編纂の目的は、いったい何だったのでしょう。
諸説あることも、これまた承知のうえですが、引き続き進めてみます。
国内的には、天地開闢以来、天皇が日本を治めてきたという史実の浸透。
対外的には、漢文で書かれていることから、読み手を中国大陸の為政者を中心としたアジア諸国(唐や新羅)を対象とし、日本の歴史を伝えることが目的だったと考えられます。
持論を展開すると不敬な話になりかねませんので、ここでは、その目的を紹介した関連本のご紹介にとどめておきます(;^ω^)
「シリーズ<本と日本史> 1 『日本書紀』の呪縛」吉田一彦著 集英社新書
新書ですが、読み応えのある内容ですので、興味のある方は、是非手にとってみてください。
とっつきやすいアイテムなら、コチラも新書スタイルですが、写真も豊富でオススメです。
「カラー版 神社に秘められた日本書紀の謎」 渋谷申博(著)、 鎌田東二(監修) 宝島新書
雄略天皇までで終わっているので、全30巻中14巻までの内容ですが・・・(;^_^A
そして、最近読了したのは、こんなアイテム(こちらも新書ですね)。
「熊野から読み解く記紀神話~日本書紀一三〇〇年紀~」 池田雅之・三石学 編 扶桑社新書
いずれにしても、1300年という節目は簡単に巡ってくるタイミングではありません。
ステイホームのお供に、加えていただだき、さらに興味を深めていただければ嬉しいです。
そろそろ、歴史をテーマに、ワークショップを再開してみようかしら。
今回もお役に立てれば幸いです。
ではでは。
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