本日は、五山の送り火。
毎年、8月16日の風物詩ですよね。
と、1年前も同じ書き出しで始めていましたね(;^ω^)
さて、五山の送り火といえば、京都。
京都といえば、井上センセということで、本日はコチラのシリーズをご紹介します。
洛外に生きる井上センセ(なんと生まれた病院は洛中のようですが)が綴る、コンプレックスとウィットにまみれた新書ですが、その描き方に賛否両論はあるものの、小生はいつも愉しませていただいています。
☆井上センセの京都関連本は新書だけでも、他の出版社から何冊か出ていて、手持ちにも他に数冊ありますが、今回はコチラの3冊に絞ります。
京都といえば、
歴史のまち、文化のまち、観光のまち
という捉え方もありますが、
小生の場合は、
酒食のまち、教養のまち、女性のまち
という印象です。
京都には、本当に良いバーが沢山あります。
ビストロ系のお店も良いお店が目白押しです。
そして、特筆すべきは、居酒屋のレベルが高いこと!
お店選びには事欠きません。
教養と一括りにしましたが、千年の都ですから、神社仏閣はもちろん、美術館や博物館、そして尖った本屋さんが多いことも魅力です。
女性といえば、「京都人の密かな愉しみ」で大好きな常盤貴子さんが演じる沢藤三八子さんが理想像なのですが、「京女」という響きはなんとも魅惑的です。
有名な女優さんでいえば、杉本彩さんが真っ先に思い浮かびますが、コチラは趣味の問題ですかね。
おっと、井上センセの新書のご紹介でした(;^ω^)
乱暴ですが、3冊のポイントは、
『京都ぎらい』 京都における坊さん及び仏教論
『京都ぎらい 官能編』 京都における女性論
『京都まみれ』 東京との比較論
というところでしょうか。
それぞれ、気になるフレーズを転載してみましょう。
京都の僧侶たちは花街へ出没する。・・・・・・ある僧侶は、こう言いはなった。「・・・・・・夜あそびも、修行のひとつやちゅうこっちゃな」
菖蒲のような美人がもらえるのなら、所領などいらない。そう言いきった高師直・・・・・・
洛中を生きる町衆は、しばしば東京をくさして悦に入る。ならば、逆に意地ははらず、東京をみとめ、すなおになろう。これが私の東京観である。
ちなみに、帯広告には、刺激的なコピーが躍ります。
千年の京都のいやらしさ、ぜんぶ書く
まこと、京都はエロい街
京都人はどんなときにイケズの砲火を噴くか
これらの要素以外にも、
洛中と洛外の定義、芸者と芸子、「ひち」と「しち」
好色の二都物語、ノーパン喫茶の起源は京都、平安時代の美人コンテスト
東京は行在所(あんざいしょ)、西京と東京、比叡山と東叡山
等々、コロナ禍で入洛の機会を延ばし続けておりますが、紅葉のシーズンには再訪してみたい、そんな気にさせてくれる、愉しい新書です。
それにしても、この井上センセ節に対抗できるのは、洛中出身の梅棹忠夫センセしかいないような・・・既に鬼籍に入られていますが・・・
そのコロナ禍に加え、残暑もしばらく続きそうです。
皆さんも、くれぐれもお身体お厭いくださいませ。
ではでは。
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