本日は今上天皇の誕生日
62歳になられました
国民の一人として、改めて皇室の弥栄をお祈りする機会に恵まれました
この時代に日本に生まれ育って良かったと想える一日ですね
今回は、そんな日に向き合うに相応しいアイテムのご紹介です
『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』 田中卓 著 幻冬舎新書
『「女性天皇」の成立』 高森明勅 著 幻冬舎新書
皇室関係の書籍は、3年前、かなり偏ったシリーズを紹介していました
https://books.view.cafe/liberal/494/
実は田中卓先生のことを知ったのは、そのシリーズ3冊目『新天皇論』でした
今回ご紹介する新書2冊は、田中卓先生はじめ両著者とも女系天皇容認派ですので、そのあたりは割り引いて受け止める必要はあるかもしれません
しかしながら、現在のルールに固執するようであれば、天皇制は近い将来、高い確率で途絶えてしまうことは想像に難くありません
私的に、日本が日本であるのは、天皇の存在故だと想っています
それなのに政治家を筆頭に、国民、マスコミそろって、天皇制が途絶えてしまっても仕方ないというスタンスと感じてしまいます
令和最大の日本の問題は、天皇家の世継ぎ問題です
今からでも遅くないので、思考停止の万世一系、男系男子という教義を改めて、時代ならびに社会制度の変化に相応しいルール作りを切望いたします
もちろん、いろんな意見はあって良いとは想いますが・・・
ちなみに、田中卓先生は『新天皇論』で、
「万世一系」という言葉は明治時代に作られた言葉で皇位継承のあり方を正確に表現していない
と、仰っています
その上で、
「万世一系」という言葉は、遡れば幕末、文政9年の『國史略』の序文の「正統一系」が元ではないか。それが明治になってから「万世一系」と、岩倉具視あたりが使いはじめたのでは
と自説を紹介されています
ここでも長州明治朝の影が・・・
また、興味深かったのは、元正天皇は女系天皇であったという高森明勅さんの解釈
まあ、それ以前に、皇祖神アマテラスは女性神ということになっていますので・・・
そのアマテラスは、神話の中でスサノオを男装で迎え撃ちました
卑弥呼しかり、神功皇后しかり、推古天皇、持統天皇と、神話から歴史の節目、この国のターニングポイントには必ず優秀な女帝が活躍してきたのが我が国の伝統という印象です
そして、少なくとも1300年は続く天皇制という制度を、如何に続けていくことに知恵を絞り具現化していくことが、保守のあるべき姿であり、国民はその支えとなり、ともに歩み、この国の未来すなわち新しい天皇制を築いていかなくてはならないのではないでしょうか
天皇誕生日というタイミングだからこそ、多くの方に読んでいただきたい
そんな新書2冊です
鬼籍に入られた田中卓先生に安心して成仏していただくためにも
今回もお役に立てれば幸いです
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